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品質工学会誌(2008年4月号) |
2008年4月22日 18時27分 |
長野県品質工学研究会
2008年1月24日(木)、第8回研究会をタカノ株式会社(長野県伊那市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした後、タカノ株式会社の工場見学を行った。
【事例発表】
(1)「T法による受注予測」 (KOA(株) 守谷敏氏)
製品の受注量をT法で予測する方法を解説していただいた。最初の数日の受注量から数十日先の総受注量を予測する。同じ総受注量でも数日間の受注パターンが異なり、予測の精度を上げられない。そのため、真値と推定値との差を測定項目に設定するなど予測精度を高めるいくつかの工夫を行った。会員からは曜日や月によるパターン差、景気の動向などを項目に入れるとよいのではとの意見があった。 (2)「予測のためのT法を考える」(長野県工業技術総合センター 宮嶋隆司氏)
重回帰分析とT法の違いについて、「諏訪湖の水質予測」を例題に、わかりやすく解説していただいた。T法は、単位空間の扱いとSN比による比例式の精度評価などがその特徴であると述べられた。また、T法における推定式の「重み付け」の定義など、大変勉強になる内容であった。共通テーマ「MT」でもT法を適用した事例が検討されており、今後どのようなテーマに適用できるかが非常に興味深い。
【工場見学(タカノ株式会社下島工場)】
今回の研究会は、研究会の会員であるタカノ株式会社にて開催された。最初に会社の概要、人材育成、生産改革の活動などの説明を受けた後、事務用椅子の組み立て工程の見学をさせていただいた。整理整頓清掃が徹底された工程がとても印象的だった。見学の後、「椅子の座り心地の評価方法」や「量産における検査の実施間隔」について質疑応答がなされた。
2008年2月21日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す共通テーマについてディスカッションした後、特別講演会を開催した。
【共通テーマ】→会員は以下の3テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「アメフリテスト」
「標準化と品質管理(Vol.56 No.8)」の『判断による計測のSN比』を参考に、アメフリテストを実施した。50個の文字(カタカナ、ひらがな、英数字)の中から、ある特定の文字が何個あるかを判断するテストである。テストの結果、人によって識別力のSN比が異なることがわかった。
(2)「MT」
T法による諏訪湖の水質予測について、諏訪湖から流出する河川の水量を新たな項目に加えて行った解析結果について議論した。項目選択の結果と合わせて、T法の特徴、メリット、難しさ、などについて議論を深め、メンバーそれぞれが理解を深めることができた。効果の高い結果となった項目に絞った解析をさらに行うと共に、来年度の活動に向けた、新たなテーマ探しもはじめることにした。
【特別講演会】
演題:最新のMTシステム及びRT法について
講師:(株)オーケン 鴨下隆志 氏
内容:MTシステムの内容について詳しくご講演いただいた。MT法、MTA法、TS法、T法(1)(2)、RT法の違いや用途など、現場で活用する上で大変役に立つ講演内容であった。また、最新のRT法について、計算方法や専用解析ソフトの使い方も含め、非常に詳細にご紹介いただいた。質疑応答では、会員が日頃から疑問に感じていた点について、わかりやすく丁寧にお答えいただき大変参考になった。RT法も含め、今後の研究会活動にぜひ活かしていければと考えている。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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http://nqes.web5.jp/blog/archive_14.htm |
コメント(1) / トラックバック(0)|品質工学会誌の広場の記事|
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投稿者: 濱田 郁郎 |
2008/05/13 22:43 |
[mail] |
T法に関する事例を探していましたところ、この記事が目に止まりました。
T法の詳細事例が記載されているのでしょうか?もしそのようであれば、当該会誌をお分け頂けませんか? |
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