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品質工学会誌(2016年12月号)
長野県品質工学研究会
 2016年9月8日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「T法によるカタログの解析 ガラス組成と特性の関係調査」 (KOA(株) 守谷敏)
ガラス組成を検討するにあたり、カタログをT法で解析した。物性値(転移点、軟化点など)や特性値(耐湿性、耐酸性など)を真値、ガラス組成を項目値とした。解析結果から、どの材料がどの物性値、特性値に効いているかを求めることができた。結果はこれまでの経験や文献で述べられていることと一致している。カタログには組成配合などは記載されていないが、解析の仕方によってある程度の傾向をつかむことは可能である。
(2)「T法による売上予測、及び妥当性検証」 (富士電機エフテック(株) 大島宏一)
T法を用いて製品の売上予測を算出した。初期パラメータ(項目)として453項を用いた。予測式導出過程において、ηの閾値を設定しパラメータの絞り込みを実施し、最終的にパラメータ(項目)が15項目まで絞り込まれ、実績と予測値の相関係数が0.8586になった。しかし、実績と予測値が乖離する月があった。今後の取り組みとして、その乖離月のイベントを調査し、イベントに関連するパラメータを追加し予測精度を向上させる。
【共通テーマ】
「MTシステム(T法)を使ってみよう」
長野県工業技術総合センターが行った市販しょうゆの成分分析結果を用いて、人による官能評点をT法で推定できるか解析を行った。その結果、成分間の交互作用が非常に大きく、推定は難しいことが分かった。次回は、MT法を用いて官能評点が高かったサンプルを基準空間とし、その他のサンプルのMD値計算を試みる。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
 
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