長野県品質工学研究会 2009年5月29日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。 【総会】 平成20度の事業報告および平成21年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は15(正会員:12、顧問:1、特別会員:2)になった。開催日程は、全11回(5/29、6/18、7/16、8/27、9/17、10/15、11/19、12/17、1/21、2/18、3/11)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。また今年度は、初心者向け講習会の開催も検討している。 【特別講演会】 演題:「儲かる品質工学」・「ゼロ点比例式のSN比の定義式の見直し」 講師:前田誠氏(有限会社前田コンサルティング代表) 内容: 元ソニーの技術者で、現在品質工学のコンサルティングをされている前田誠氏に、2つのテーマでご講演をいただいた。 最初のテーマ「儲かる品質工学」では、品質工学による開発を成功させるための秘訣や企業における普及方法などについて、今までの体験を通した貴重なアドバイスをいただいた。 2つ目のテーマ「ゼロ点比例式のSN比の定義式の見直し」では、品質工学会誌Vol.16 No.4(2008年8月号)のP62〜P69に掲載された新しいSN比に関する論文「ゼロ点比例式のSN比の定義式の見直し」について、この定義式の導出などを含め詳しくご説明いただいた。前田氏の提案する新しい定義式では、「従来のSN比」や「エネルギー型SN比」に比べ、より適用範囲が広がるというメリットがあることがわかった。前田氏のSN比に関しては会員の関心度も高く、多くの受講者が集まり、山梨県品質工学研究会からもご参加いただいた。 前田氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。
続きを読む...
|