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品質工学会誌(2009年10月号)
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2009年10月13日 17時39分
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長野県品質工学研究会
2009年7月16日(木)、第3回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す検討事項、2つの事例発表および3つの共通テーマについてディスカッションした。
【検討事項】
・研究会は基本的に毎回長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門にて開催しているが、年に1〜2回、会員企業にて開催を行っている。2009年度は、11月19日(木)に長野県坂城町の日精樹脂工業(株)にて開催されることになった。
・初心者向けの品質工学入門コース(2日間)を9月10日(木)と11日(金)に開催することになった。講師は、本年度の研究会役員であるKOA(株)の守谷敏である。対象者は会員企業の技術者であるが、定員に余裕があれば非会員でも参加できる。参加費などの詳細については、事務局までお問い合わせいただきたい。
・当研究会の常田聡会長が第17回品質工学研究発表大会(QES2009)にて発表したテーマ「直動滑り摩擦における摺動特性の研究(2)」で(財)精密測定技術振興財団品質工学賞【金賞】を受賞した。そこで、秋に金賞受賞記念講演会を開催することになった。
【事例発表】
(1)「超音波センサーの設計開発」 (上田日本無線(株)宮下俊彦)
長野県上田市にある上田日本無線(株)では、医療用超音波振動子や産業用超音波センサーの開発製造を行っている。
圧電セラミックスの粉体作成からセンサーの製造まで一貫生産を行っており、開発から製造までの段階で、品質工学を活用できる場面についてディスカッションした。まず最初に品質工学を活用して安定した製造方法を確立し、次にセンサーの性能向上を目指してセンサー自体のパラメータ設計を行ってはどうかという提案があった。誤差因子としては、季節的な変動や原材料のバラツキなどが考えられる。
(2)「イメージによるパラメータ設計」 (日精樹脂工業(株)常田聡)
前期の共通テーマで、「イメージによるパラメータ設計」にて掃除機の使いやすさを評価した結果を発表した。
掃除機の形や操作性などを制御因子にして直交表L9に割り付けて、点数による評価を行った。結果より最適条件と比較条件を選択し確認実験を行ったところ、評価者が同じ顔ぶれでなくてもほぼ利得が再現した。一般的な家電製品においては、どんな製品でも同じように評価ができる可能性が高いと考えられる。この方法を、いわゆる商品開発に利用すれば、優れた商品開発ができる可能性があると感じた。
【共通テーマ】
今年度のテーマを以下の2テーマに絞り、次回から本格的に活動することになった。
・「歩数計の機能性評価」
・「生キャラメルのパラメータ設計」
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