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品質工学会誌(2010年8月号)
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2010年8月19日 12時43分
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長野県品質工学研究会
2010年5月28日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成21度の事業報告および平成22年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は11(正会員:8、顧問:1、特別会員:2)になった。開催日程は、全11回(5/28、6/17、7/15、8/26、9/16、10/21、11/18、12/16、1/21、2/10、3/10)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「アルプス電気における品質工学展開」
講師:宇井友成氏(アルプス電気株式会社 技術支援G)
内容:
アルプス電気で品質工学推進員リーダーをされている宇井友成氏に、社内の品質工学展開についてご講演いただいた。
品質工学の話から始まると思いきや、社内講義で使っているお話の紹介ということで「時間の3つの理(ことわり)」と「寓話『二人の石切り職人』から学ぶこと」の話題から講演が始まった。品質工学とは関係のない話題のように思えるが、人間として、ビジネスパーソンとして、技術者として、ハッとさせられる内容であった。
その後、東北品質工学研究会や2010年度ASI賞受賞事例の紹介など、多彩な内容に魅了された。アルプス電気社内での研究会活動の話題では、社内講師会や教育コースの様子が紹介され、品質工学の普及に悩む当研究会の会員にとっては、大変参考なる内容であった。
宇井友成氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。
2010年6月17日(木)、第2回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表・報告および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表・報告】
(1)「QES2010報告」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
先日開催されたQES2010の参加報告を行った。昨年とほぼ同じ出席者数であったが、活気に満ちた大会であった。
(2)「品質工学と私」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
品質工学と出会い、品質工学のメリットを実感し、現在に至る過程を紹介した。
(3)「地方研究会の集まり報告」(日精樹脂工業(株) 常田聡)
QES2010の2日目に開催された地方研究会の集いに参加してきたので報告する。
今回の研究会活動の紹介は、品質工学フォーラム埼玉代表の渡辺義晴から、活動の概要と課題などについて発表があった。どの地方研究会でも共通の悩みである、参加者の減少と検討事例の減少について活発な議論が行われた。たとえば関西の研究会では、品質工学の行事に参加するときに補助金を出すなどの工夫をしているそうだ。また、他の研究会では事例発表会を開催して会員の関心を高めるなどの工夫も行っている。
長野県品質工学研究会でも、長野県テクノ財団などの協力を得て事例発表会などの規格を検討したらどうか、といった提案がなされた。
【共通テーマ】
2010年度の共通テーマは、「紙飛行機のパラメータ設計」、「色素増感太陽電池のパラメータ設計」、「電気回路のパラメータ設計(仮題)」を予定している。各グループで進め方などのディスカッションを行った。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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