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長野県品質工学研究会の活動報告(2022年4月&5月) |
2022年5月23日 10時21分 |
長野県品質工学研究会
2022年4月8日(木)に2022年度の臨時研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:10名)
以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「MT法の最適化(2)」 (信州大学 岩下幸廣)
MT法において、判別精度を上げるための方法を検討した。基準の逆行列を計算後、NGデータと基準のマハラノビス距離を比較して、@項目の重みづけを行う A相関行列の最適化を行う ことによって、判別精度を上げられることが分かった。項目数が多い場合Aでは変数が多くなるので、@の方が実用的と考える。前回発表の平均化法と今回の方法(最適化法)を組み合わせると、MT法の適用範囲が広がる事が期待できる。
2.「品質工学のおける遺伝的アルゴリズムの活用」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
遺伝的アルゴリズムを品質工学にどう活用するかについて検討した。MTシステムにおける項目選択や1Dシミュレーションにおけるパラメータ設計での活用が期待される。
2022年5月13日(金)に2022年度の総会および第1回研究会をオンライン(Webex)にて開催した。(参加者:15名)
以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした。
【総会】
令和3年度の事業報告および令和4年度の事業計画が承認された。本年度の会員数:17(正会員:11、特別会員:6)である。開催日程は全11回を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「合同研究会」および「講演会」である。
【事例発表】
1.「信頼性試験データの解析方法〜機能性評価 vs t検定〜」 (シナノケンシ(株)辻希望)
信頼性試験データについて、現行品と代替品に於いて、比較評価する際、機能性評価とt検定のどちらを用いた方が合理的に評価出来るのか検証を行った。
今回のケースでは、多重検定に該当。t検定は適していない。
同じ値を使い続けると、棄却されやすくなってしまう。教科書にその旨の記載あり。
従って、今回だと、条件分のn数が必要であることが分かった。
また、望目特性ではなく、望大特性でも求めてみてはどうか?とか、データの信憑性の問題とか、今回のケースでは、SN比で評価するが一番良いのではないか?など、様々なアドバイスを頂くことが出来た。
2.「金属研削加工の職人技の標準化 〜職人VS素人のパラメータ設計〜」 ((株)サンコー 中村勇人)
見て覚えろ!技術は盗め!の世界である研削加工の標準化にパラメータ設計を活用した事例を報告した。
摩擦係数が小さくなる条件を良い研削条件と定義し、望小特性のSN比で評価。
得られた条件で入社1年目の社員に研削加工させたところ、研削面の摩擦係数が大きく改善し、研削加工歴25年の職人に勝利するまでに至った。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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