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品質工学会誌(2014年12月号) |
2014年12月22日 10時09分 |
長野県品質工学研究会
2014年9月11日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「オンライン品質工学(臨界不良率の考え方)」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
オンライン品質工学の中の臨界不良率について紹介した。偶発的に発生する不良で、不良の原因が不明な場合、工程の改善は不可能である。そこで、臨界不良率の考え方を用いて、全数検査する/しないを判断する頻度を求める。
【共通テーマ】
「オンライン品質工学について」
今回は日本製品と中国製品それぞれの硬さの許容差Δを求め、結果について議論した。今回の計算ではコストの低い中国製品の許容差Δの方が大きくなった。品質工学ではコストが低い程、許容差が厳しくなると言われている。しかし、今回の計算結果ではコストの低い中国品の許容差の方が大きく納得が得られない結果であった。
「MTシステムの活用」
圧力分布センサのデータから寝姿勢の判別を検討中。予備検討としてRT法では仰臥、側臥は容易に判別出来そうな事が判ったが、同姿勢の微妙な体位の違いはMT法の方で検討する事とした。MT法については、存在量と変化量の項目で検討を進める事とし、圧力分布データから存在量と変化量を抽出する簡易ソフトを次回までに作成する事とした。
2014年10月9日(木)、第6回研究会を長野県工業技術総合センター材料技術部門(長野県長野市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「寝返り評価のためのMT法の検討事例」 (長野県工業技術総合センター材料技術部門 相澤淳平)
寝返りの姿勢を6種類に分類する解析を行った。特徴量は圧力センサーの出力を用いた。その結果、分類をすることが可能となった。
【共通テーマ】
「オンライン品質工学について」
中国製鋳物と日本製鋳物の許容差の計算結果について協議した。ものづくりの立場では品質工学で言われる値段の安い物程、許容差を厳しくするということは納得ができそうで、できないと言った意見が多かった。
個々の企業で不良品の処置方法が異なることから値段が安いものの方が処置コストが大きくなるケースがある。今回の計算結果の様に値段の安い物の方が許容差が大きくなる場合があることが分かった。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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