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品質工学会誌(2014年2月号) |
2014年2月22日 20時16分 |
長野県品質工学研究会
2013年11月14日(木)、第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「圧力分布センサの評価方法検討」 (タカノ(株) 伊東孝道)
内容は会社都合により省略
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
前回の実験では、コマ回し機の性能が悪く、回転時間のばらつきが大きかったため改善を行った。摩擦係数が違う2つの土俵を用意し、数種類のコマを回したところ、平均的な回転時間の再現性、ノイズの傾向は一致した。次回までに、コマの制御因子をL18直交表に割り付けた実験をおこない、結果をメンバーで検討することとした。
2013年12月6日(金)、品質工学「実践」交流会を塩尻インキュベーションプラザにて開催した。内容は以下の通りである。
1)あいさつ 長野県品質工学研究会 会長 守谷 敏
2)品質工学実践事例(3件)
「T法によるワインの品質予測」東京エレクトロン(株) 中山博之
「ボールミル条件の最適化」KOA(株) 守谷 敏
「MTシステムによる射出成形工程の診断」日精樹脂工業(株) 常田 聡
3)自由討論および相談会
4)特別講演会「製造業における品質工学活用の実際-日産自動車での経験と学会 20 年の振返りから-」Hamada Quality Solution 浜田和孝
5)名刺交換会
2014年12月12日(木)、第8回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「両側T法による鋳物製品の実体強度の推定」 (日精樹脂工業(株) 荒井亮平)
当社で製造、販売を行っている射出成形機では球状黒鉛鋳鉄(FCD)と呼ばれる鋳物部品が多く使用されている。
球状黒鉛鋳鉄のJIS規格では、鋳物製品本体の機械的強度、すなわち実体強度については定義されていない。定義されているのは、製品とは別の砂型から作製した試験片(別鋳込み供試材)と製品へ付着させて作製した試験片(本体付き供試材)の機械的強度のみである。
現状、実体強度を知るためには製品本体を切断し、試験片を採取しなければならない。したがって、製品として使用するものの実体強度は知ることができない。
幸いにも、当社には新規立ち上げ品などの別鋳込み供試材と実体強度のデータがあったことから、両側T法を使用して別鋳込み供試材の機械的性質、化学成分分析値から実体強度の推定を試みた。推定精度の精度はSN比で-44.28db、相関係数0.33であり、実体強度は推定できなかった。
今後の課題として、実体の機械的性質に影響を与える工程のデータを項目に入れるなどを検討していきたい。
【共通テーマ】
「風力運搬車の検討」
例年開催している4県(埼玉、北陸、山梨、長野)の品質工学合同研究会でQEF埼玉より発表された品質工学教材試作品の「風力運搬車」について、検討した。これは外部から電気を受けながら、プロペラを回転させて得た風力でレール上を走るものである。合同研究会では基本機能をエネルギー変換として、信号を電力、出力を仕事として、重りの数と電圧を変えて1周する時間を測定した。当研究会での議論では、まずエネルギー変換では信号を電力、出力は風力として、モーター、プロペラまでを最適化する、次に安定して走るためにモーター取り付け位置やその他車体に関するところを最適化する、というように分けて考えるべきとの意見があった。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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