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品質工学会誌(2011年8月号) |
2011年8月19日 14時23分 |
長野県品質工学研究会
2011年5月20日(金)、本年度の総会および特別講演会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【総会】
平成22度の事業報告および平成23年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は11(正会員:6、顧問:1、特別会員:3)になった。開催日程は、全11回(5/20、6/16、7/21、8/25、9/15、10/20、11/17、12/15、1/19、2/16、3/8)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「合同研究会」および「特別講演会」である。
【特別講演会】
演題:「MTシステムによる個人認証 自動車運転座席での着座認証」
講師:越水重臣氏(産業技術大学院大学 産業技術研究科)
内容:浜松品質工学研究会でも活躍されている越水重臣氏をお招きし、MTシステムに関する事例をご講演いただいた。MTシステムを個人認証に活用した事例で、自動車の運転座席に座った人を判別するという内容である。単位空間の作成および特徴量の設定について、苦労話を含め、興味深い内容であった。越水重臣氏には、研究会として今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。
2011年6月16日(木)、第2回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す協議事項および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【協議事項】
(1)「4県合同研究会について」
毎年1回、各県の持ち回りで4県合同研究会が開催されている。2011年度は長野県が開催県となっており、会場および内容について検討した。その結果、10月に湯田中温泉にて開催することになった。内容は、「T法 vs 重回帰分析」と題して、各研究会より事例とデータを持ち込んで、T法と重回帰分析で解析し、どちらが優れているか検討することになった。
(2)「長野県テクノ財団主催の講習会およびセミナーについて」
7月に品質工学導入講習会、8月にパラメータ設計基礎セミナー、10月頃にT法基礎セミナーを開催することになった。T法セミナーについては、会員が事例を持ち寄り、紹介することになった。
【共通テーマ】
(1)「電気回路のパラメータ設計」
ホイートストンブリッジのパラメータ設計の実験を行なった。前回の課題であった、回路の確認を行ない直交表実験を開始した。実験を進める上で、設定した誤差因子をどの様に与えるかが課題となったので次回検討する。
(2)「紙飛行機のパラメータ設計」
交互作用がありそうな因子を除いて再度L18の実験を行い、得られた最適条件と比較条件での確認実験を行った。
確認の結果、またしても再現性は得られなかった。SN比の要因効果図からはまだ交互作用があるように見受けられる。この点について意見交換を行い、紙の折り方や飛ばし方によって繰り返し再現性が低いことも原因の一つであろうとの結論になった。
ただし、利得の再現は得られなかったが、最適条件はSN比(薄紙、厚紙での飛距離ばらつき)、感度(飛距離)ともに比較条件よりも格段によかった。品質工学の教材としては、受講者が興味を持ち、手軽に、安く行えるものを探すのに担当者は腐心している。紙飛行機実験も条件を詰めて再現性が得られるようになれば、よい教材になると感じられた。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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