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品質工学会誌(2009年6月号) |
2009年6月8日 17時23分 |
長野県品質工学研究会
2009年3月13日(金)、第11回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す共通テーマおよび特別講演会を行った。
【共通テーマ】
「イメージによるパラメータ設計」
共通テーマである「イメージによるパラメータ設計」では、掃除機をターゲットにして使いやすさ(ユーザビリティ)を追究した。
掃除機の設計条件を直交表L9に、誤差因子を外側の直交表L4に割り付けて評価を行った。
制御因子は以下の4つ。
(1)取っ手の形
(2)押しボタンの配置
(3)ゴミパックの脱着
(4)収納時の形
誤差因子は以下の3つ。
(1)手袋をしている/していない
(2)大人か子供(小学生)
(3)高い所の掃除か、低い所の掃除か
また、掃除のとき、メンテナンスのとき、それぞれ別々に採点した。採点は1から5点とし点数が高いほど良い評価とした。5点から得点を引いて望小特性のSN比を求めて解析する。
次回は結果から得られた要因効果図より確認実験の条件を選び、研究会のメンバーにて確認実験を行う。 【特別講演会】
演題:『多くの企業を悩ます「見えない不良」とは何か?』
講師:長谷部光雄氏(株式会社リコー 開発革新センター 顧問)
内容:長谷部氏の著書『「品質力」の磨き方』で述べられている「見えない不良」をテーマに、以下の3つの内容でご講演いただいた。
1)リコーの体質改善の歩み 見えない不良との遭遇
2)信頼性試験を1/100にする方法
3)開発期間を半減するには
長谷部氏の講演は、話題が豊富で非常にわかりやすいと好評であった。特に「カラシニコフのロバスト性」や「ジーンズ生地を生産する会社の技術力」の話題は、とても説得力があり印象的であった。また、リコーにおける品質工学の普及活動の話題は、会員が自社で品質工学を普及する際の参考になると感じた。
質疑応答では、「QE+QC」の大切さについて意見交換をすることができ大変有意義であった。長谷部氏には今後もいろいろとアドバイスをいただきたいと考えている。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記) |
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