新着トラックバック
|
新着トラックバックはありません
|
|
品質工学会誌(2007年8月号) |
2007年8月28日 02時00分 |
長野県品質工学研究会
2007年5月24日(木)、第1回研究会(特別講演会)を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。
【特別講演会】
演題:固有技術を高めるオンライン品質工学
講師:アルパインプレシジョン(株)秋山幸示 氏
内容:
一般的には、品質をよくするとコストは高くなる。品質とコストはトレードオフ出来ない。
そこで、品質をよくすることで、歩留まりの向上、検査コストの低減、品質をカバーするための部品不用などによりコストを下げる。
損失関数の利用において、高級車の価格といったような飛び抜けた値を用いると許容限界値が非現実的なものになる。このような場合は、客が不良のために掛かる費用を計算対象としている。
モグラたたきの下に潜む問題の本質は計測誤差で、それが忙しさの原因である。計測誤差は人により異なることに注意を要する。
生産に品質工学を活用する文化を育てる。ただし、強制しても文化は変わらない。現在、文化を定量的に評価する試みを行っていて、品質工学会で成果を発表する。
といった秋山氏の経験に基づく講演が行われれた。
2007年6月21日(木)、本年度の総会および第2回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す1つの事例発表および3つの共通テーマについてディスカッションした。
【総会】
平成18度の事業報告および平成19年度の事業計画が承認された。本年度の会員数は18(正会員:15、顧問:1、特別会員:2)になった。開催日程は、全11回(5/24、6/21、7/19、8/23、9/20、10/25、11/22、12/13、1/24、2/21、3/7)を予定している。活動内容は、「事例発表(会員の持ち回り)」、「共通テーマのディスカッション」、「3県合同研究会」および「特別講演会(年2回)」である。
【事例発表】
(1)「MTシステム教育用教材の開発」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
初心者がMTシステムを手軽に体験できる教材を開発した。パソコンおよびペンタブレットを用いて、個人の判別を体験する教材である。MTシステム初心者セミナーにおいて、この教材を活用することにより、理解度の向上が期待される。
議論のポイントは次の点であった。
・手書きした文字の位置が異なっても、判別が可能か
・手書きを繰り返しているうちに、「慣れ」による影響が発生しないか
【共通テーマ】→会員は以下の3テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「パラメータ設計でゴルフのパターを作る」
前回までの実験でパターマシンで機能性評価が可能ということがわかった。次のステップとして、パターのパラメータ設計を行うことにした。
誤差因子の候補は、以下の通りであるが、直交表に割り付けるか調合するかについて次回検討を行う。
a.芯に対してオフセット
b.トップ及びダウンブロー
c.インパクト時のフェース向き
d.地面の傾斜 スライスorフック
e.芝目 スライスorフック
また、次回までに以下を実施することになった。
a.パター形状をブロックの組合せでどのように表現するか
b.地面の材質(人工芝?絨毯?)の検討
c.高速度カメラの手配
d.速度測定法の検討
(2)「MT」
昨年度実施した、歩く際の足裏の圧力分布変化から人の判別を行おうとする「足裏判別2」について、まとめと反省を行い、本年度の新たなテーマについて議論した。T法に関する理解を深めたいという希望のあるメンバーが多いことから、T法による予測に関するテーマ選定を進めていくことになった。
(3)「モータの電力評価」
今後の進め方についてディスカッションをした。次回の研究会にて再度-10℃での測定を行い、データをまとめることになった。
【他県研究会との交流】
今回の研究会では、山梨県から2名の見学者をお迎えした。見学者は、熊坂治氏(パイオニア株式会社) 、芦沢英紀氏(リバーエレテック株式会社)である。品質工学の普及方法や研究会の運営などについて、意見交換をすることができ、大変有意義であった。今後も交流を深めていていくことができればと考えている。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記) |
http://nqes.web5.jp/blog/archive_10.htm |
コメント(0) / トラックバック(0)|品質工学会誌の広場の記事|
|
コメントを書く |
|
コメント |
|
トラックバック |
|
|
|