新着トラックバック
|
新着トラックバックはありません
|
|
長野県品質工学研究会の活動報告(2022年10月&11月)
|
2022年11月20日 09時46分
|
長野県品質工学研究会
2022年10月14日(金)に2022年度の第6回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:11名)
以下に示す2つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「貝探しは、解探し」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
潮干狩りの「貝探し」を題材に、1因子実験と総当たり実験と直交表実験の違いについて説明した。制御因子間の交互作用の大小によらず、直交表を活用することにより、効率的に良い条件を見つけ出すことが可能となる。
2.「ワイブル分布を使用した点検保全」 (信州大学 岩下幸廣)
保全における定期点検は、摩耗故障の故障確率の少ない使用初期も長期使用後の故障確率の高い時期も等間隔で点検をするが、故障確率に応じて点検頻度を増やす方が合理的である。そこで、「損失=点検コスト+修理コスト+故障損失」が最小になる条件を、ワイブル分布を用いて算出する方法を検討した。
2022年11月11日(金)に2022年度の第7回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子・航空技術部門(長野県岡谷市)およびオンライン(Webex)にて同時開催した。(参加者:13名)
以下の3つの事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
1.「T法を用いたソフト評価時間予測の経過」 (日置電機(株) 高橋博之)
2019年から運用を始めた「T法を用いたソフト評価時間予測」について、2021年までの運用実績を報告した。計算式作成時(既知データ)の相関係数は0.992、運用後(未知データ)の相関係数は0.937で、高い水準で運用できたことが確認できた。相関係数の集合が密になっている部分は対数の利用で間引ける可能性がある。説明変数をフラグで扱っている部分は、計算式を分けて運用することで誤差を減らせる可能性がある。などアドバイスをいただいた。
2.「計測値を使った保全管理」 (信州大学 岩下幸廣)
計測値による保全の最適化を検討した。事前に計測値の変化パターンが把握できれば、定期保全ができる。劣化などで計測値の変化パターンが変動する場合は、計測による点検保全が有効であり、計測値(点検)によって最適保全時間を調整できる。また、修理を重ねると修理間隔が短くなって全取替の方が経済的になるケースについても検討した。
3.「ExcelVBAによるMT法テストデータ作成について」(長野県工業技術総合センター 児野武郎)
ExcelVBAを用いて、MT法を適用するためのテストデータを生成するマクロファイルを作成した。MT法のマクロファイルと組合わせて、MTシステムの初心者向け学習資料として活用したいと考えている。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
|
|
コメント(0) / トラックバック(0)|活動報告|
|
|
|