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品質工学会誌(2014年4月号) |
2014年4月30日 14時25分 |
長野県品質工学研究会
2014年1月9日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「「パラメータ設計基礎セミナーでの紙飛行機の最適化実習」についての課題」 (公益財団法人長野県テクノ財団 岩下幸廣)
昨年9月に実施したパラメータ設計のセミナーで、実習として紙飛行機の最適化を行ったが、再現性があまり良くなかった。そこで実習でのデータを分析してその原因を検討した結果を報告し議論を行った。それを受け、研究会の共通テーマとして、次回セミナーに向けて実験方法の改良検討をすることとした。
【共通テーマ】
「品質工学学習教材 コマ実験セット」
L18直交表に割り付けた組合せで実験を行った。まずは、単体での回転時間の最適化を行うこととした。信号は、初期の回転数を2240rpmと3200rpmの2水準、ノイズは土俵上の摩擦とした。結果を、0点比例式、基準点比例式、静特性望目特性で評価したところ、基準点比例式での評価が最も再現性が良かった。しかし、要因効果図に山谷があることから、制御因子間の交互作用がありそうである。次回までに、標準SN比による評価と最適条件と最悪条件での実験を行うこととした。また、交互作用が少ない実験(制御因子の割り付け)についても検討する。
2014年2月13日(木)、第10回研究会を長野県工業技術総合センター環境・情報技術部門(長野県松本市)にて開催した。以下に示す施設見学および共通テーマについてディスカッションした。
【施設見学】
「3Dプリンタおよび3Dデジタイザの紹介・見学」
工業技術総合センターに導入されている3Dプリンタを見学した。近年流行の3Dプリンタは、手軽に三次元造形が実現できる方法であるが、温度や湿度の影響で出来映えが異なる。そこで、環境をノイズとしたパラメータ設計を実施すれば、最適な加工条件が得れる可能性がある。
【共通テーマ】
「紙飛行機のパラメータ設計」
共通テーマは紙飛行機用ゴムカタパルトのゴムを引っかける方法について検討した。従来は紙飛行機に切り欠きを作り、そこに引っかけていたが、ゴムのはさまりなどで飛距離のばらつきが大きかった。そこで、クリップを加工したフックを取り付ける方式にしたところ、切り欠きに比べて6dbほどの改善ができた。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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