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品質工学会誌(2012年12月号) |
2012年12月21日 15時18分 |
長野県品質工学研究会
2012年9月13日(木)、第5回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表についてディスカッションした。
【事例発表】
「全日本製造業コマ大戦に向けた『ケンカゴマ』の研究」 (タカノ(株) 中原健司)
10月26日に行われる全日本製造業コマ大戦新潟大会に向けた『ケンカゴマ』の研究を行っている。コマの重心位置、外径、先端の形状などをL18直交表に割り付け、光造形と金属加工により試作した。ノイズは、対戦相手のコマに見立てたおもりを置く位置と初期の回転数のばらつきとした。実験方法を工夫したところ再現性のある要因効果図が得られ、強いコマができた。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
今回の共通テーマ「T法によるパターン認識の検討」および「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」は、時間の都合上、中止となった。
2012年10月11日(木)、第6回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
「射出成形機における型締め装置の設計条件の最適化」 (日精樹脂工業(株) 常田聡)
射出成形金型の精度が年々高くなり、それに伴って射出成形機の型締め装置の要求精度も高くなってきている。そこで、長い期間にわたって精度を維持できる型締め装置の研究開発に取り組んだ事例である。工場出荷の条件を標準条件とし、ユーザーの使用条件(誤差因子)との差が小さいことを理想として設計条件の最適化を行った。その結果、寿命が約2倍になる条件を見出すことができた。
【共通テーマ】
(1)「T法によるパターン認識の検討」:進展無し
(2)「割れにくいシャボン玉のパラメータ設計」
精製水、ガムシロップ、洗濯のり(PVA)の量をそれぞれ3水準に振り、L9直交表に基づき実験を行った。前回報告のとおり、シャボン液を約1mの高さから滴下した際の気泡高さを評価項目とした。滴下直後の高さと5分経過後高さを測定し、望目特性でSN比と感度を計算した。次回はその結果をもとに議論を行い、確認実験を行う。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記)
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