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品質工学会誌(2010年4月号) |
2010年4月14日 19時13分 |
長野県品質工学研究会
2010年1月21日(木)、第9回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す2つの事例発表および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「タイトルおよび内容は会社都合により省略」 (タカノ(株) 中原健司)
(2)「標準SN比について」 ((有)増田技術事務所 増田雪也)
入力と出力の関係が非線形な場合、ゼロ点比例式では解析ができない。そのような場合は、非線形な関係でも対応可能な標準SN比が用いられる。しかし、「標準SN比は難解」という印象があり、あまり活用されていないようである。そこで、標準SN比の内容について簡単に紹介した。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「生キャラメルのパラメータ設計」
以前行った市販キャラメルの官能評価(予備実験)結果について、メンバー(守谷敏氏)の作成した評価ファイルの内容を確認し、これに沿って感度の評価を進めることになった。
全体的な経過としては以下の通りである。
■実験条件の決定
・制御因子:生クリーム、牛乳、砂糖、塩、バニラ
・誤差因子:キャラメル温度(冷蔵庫からの取り出し時間)
・評価法:試食アンケート(5段階評価)を感度で評価(+T法?)
■予備実験の実施
・試作による制御因子、誤差因子の影響有無の確認
・市販品試食アンケートによる評価法の確認
次回は、実際にキャラメルを作って評価を行う予定である。
(2)「歩数計の機能性評価」
振動試験機を用いて評価を行った。振動試験機のスペックの関係上、5Hzで実験を行った。その結果、振動試験機では歩行状態を再現できないことが判明した。5Hzでは速すぎて、正しく計測できないのが原因と考えられるため、実験装置を工夫することにした。次回は、しゅう動性シミュレータを用いて実験することになった。 2010年2月6日(土)、品質工学合同研究会をラフレさいたま(埼玉県さいたま市中央区新都心)にて開催した。合同研究会とは、品質工学フォーラム埼玉(埼玉)、北陸品質工学研究会(富山、石川、福井)、山梨県品質工学研究会(山梨)、長野県品質工学研究会(長野)の合計4地区の地方研究会が、年1回各研究会持ち回りで開催しているイベントである。今回の合同研究会の内容については、品質工学フォーラム埼玉から詳しい内容の報告があると思うが、「新しい品質工学教材を使った実験」など非常に充実した内容であった。なお、2010年度は山梨での開催を予定している。
2010年2月18日(木)、第10回研究会を長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門(長野県岡谷市)にて開催した。以下に示す事例発表、報告協議事項および2つの共通テーマについてディスカッションした。
【事例発表】
(1)「生キャラメル班活動報告」 (サンスター技研(株) 大久保直樹)
共通テーマとして実施している「生キャラメルのパラメータ設計」について、今までの活動内容が報告された。
【報告事項】
「品質工学合同研究会報告」
2010年2月6日(土)に埼玉県で開催された品質工学合同研究会について、出席者から報告があった。
【協議事項】
2010年3月に開催予定の「品質工学導入セミナー」(主催:財団法人長野県テクノ財団、共催:長野県品質工学研究会/長野県工業技術総合センター)において、研究会会員の事例を発表する件について協議した。その結果、2つの事例を発表することになった。
【共通テーマ】→会員は以下の2テーマに分かれ、各テーマで1年間共通テーマに取り組んでいる
(1)「生キャラメルのパラメータ設計」
品質工学実験計画については、制御因子として設定できる材料が、主材料3種類+添加剤となる為、実験効率も考慮し、L9直交表に割り付けて実験を行った。制御因子として、牛乳、生クリーム、砂糖それぞれ3因子、添加剤として、塩、バニラエッセンス、添加剤なしの3因子とし、生キャラメルの作製を行った。
当日、研究会参加者にL9直交表実験で作製した生キャラメルの官能評価(冷蔵庫取り出し直後、冷蔵庫取り出し30分後)を行った。
生クリームの種類によっては、特異な味になっているとの感想もあり、L9直交表実験での味や色の違いが見られた。評価結果を集計し、次回の研究会にて確認実験を実施し、利得の再現性の検証を行う予定である。
(2)「歩数計の機能性評価」
加振機の代わりにしゅう動性シミュレータを用いて、歩数計に大きな振幅を与えて機能性評価実験を行った。誤差因子は、「歩数が多くカウントされる条件(歩行スピード:速、姿勢:直角)」と「歩数が少なくカウントされる条件(歩行スピード:遅、姿勢:45deg)」で調合した。次回はその結果を集計し、今年度のまとめを行うことになった。
((有)増田技術事務所 増田雪也 記) |
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